東京オリンピックで注目されている日本人兄妹といえば阿部兄妹ではないでしょうか。
阿部兄妹は兄の一二三さんと、妹の詩さんがそれぞれオリンピック出場を内定しています。
種目はどちらも柔道で、もしかしたら兄妹そろってメダル獲得ができるのではないかと期待されているほどの腕前なんですよ。
柔道発祥の日本で兄妹どちらもオリンピックレベルなんてすごいことですよね!
そんな阿部兄妹から今回は妹の阿部詩さんをピックアップすることにしました。
果たして阿部詩さんが東京オリンピックに出場するまで、どんな道を歩んできたのでしょうか?
阿部詩さんのこれまでの経歴や学歴、プロフィールについて詳しく紹介したいと思います。
Contents
阿部詩のプロフィールは?
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まずはじめに、阿部詩さんのプロフィールについてまとめてみました。
- 生年月日:2000年7月14日(21歳)
- 身長:158センチ
- 体重:52kg
- 所属:日本体育大学
- 出身地:兵庫県
- 家族構成:父、母、兄2人の5人家族
- 好きな食べ物:焼肉(特に生センマイ)
- 世界ランキング:2位(2020年時)
明るい笑顔が印象的な阿部詩さん。
好きな食べ物は焼肉だそうで、週に1度は食べたくなるほど好きなんだそう。
特に生センマイが一番好きで、ホルモン独特のコリコリした食感がたまらないのだとか。
とはいえ、普段はアスリートとして、食事のバランスや栄養面には気をつけているとも話していました。
焼肉の中でも生センマイが大好物とはなかなか通好みな食材ですよね。
出身は兵庫県で、3人兄妹の末っ子です。
一二三さんの上に長男の勇一郎さんもいるのですが、柔道をしているのかはわかりませんでした。
また、詩さんの父親は消防士で、母親は実家の喫茶店を経営しているそうです。
両親とも子どもたちにとても協力的で、トレーニングに付き合ったり、バランスの良い食事を提供したりしてくれていたそうですよ。
阿部詩さんがここまで成長したのは、家族の支えがあったからといっても過言ではないでしょう。
阿部詩の柔道スタイルは?
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次に、阿部詩さんの得意技や戦い方について見ていきましょう。
これを知っておくと、試合観戦が今よりもグッとおもしろくなりますよ!
阿部詩さんは非常にアグレッシブで、「豪快に一本を取る」という戦い方をモットーにして取り組んでいます。
得意技は、右袖からの内股と袖釣り込み腰という投げ技で、まさに決まればたしかに豪快な一本を取れる技です。
特に袖釣り込み腰はまさに阿部詩さんの真骨頂といえる技で、世界選手権でもこの技で優勝をしたと専門家は分析しています。
そのため、他のライバルから阿部詩さんから袖釣り込み腰を受けないように対策を練られてしまいます。
2020年の国際大会でやりにくさを感じてきた阿部詩さんは、オリンピックが延長になったことを機に新たな技に挑戦を始めたそうです。
その技こそ、「背負い投げ」と「巴投げ」です。
この二つの技に磨きをかけることで、得意技である内股や袖釣り込み腰が活きるのではないかと考えて現在も練習に励んでいるそうです。
向上心を忘れず、チャレンジし続ける姿勢こそ阿部詩さんの強さなのかもしれませんね。
阿部詩の経歴は?
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そもそも阿部詩さんが柔道を始めたきっかけはなんだったのでしょうか?
次は阿部詩さんの経歴についてみていきましょう。
阿部詩さんが柔道を始めたのは5歳からです。
先に柔道を始めていた兄、一二三さんの柔道教室に連れて行ってもらったとき、詩さんが自ら柔道をやってみたいと申し出たそうです。
当時の阿部詩さんはピアノも習っていたのですが、少しずつ柔道一本に絞っていきます。
ただ、柔道をしてみたいといったものの、小学校の頃はあまり練習熱心ではなく、稽古に行くのを嫌がっていたこともあったそうです。
しかし、中学で柔道の強豪校に入学してからは、真面目に練習に励み、ドンドンと力をつけていきました。
その後、阿部詩さんは数々の大会で優勝や上位入賞を獲り続け、柔道界を代表する選手となったわけですね。
阿部詩の大会成績は?
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次に阿部詩さんがこれまで戦ってきた大会の成績についてまとめてみました。
- 2016~21年:グランドスラム 優勝8回 準優勝2回
- 2017年:世界ジュニア選手権大会 優勝
- 2017年:講道杯全日本柔道体重別選手権大会 優勝
- 2018.19年:世界柔道選手権大会 優勝(2連覇)
阿部詩さんは小学校の頃から数々の大会で優勝を収めてきました。
柔道の大会は、数えてみると本当にたくさんありますので、今回は世界レベルの大会だけに絞ってチョイスしてみました。
どれも輝かしい成績なのですが、特にすごいのは18.19年の世界柔道選手権大会で2連覇を果たしたことです。
この時、16年のリオ五輪で金メダルを獲った選手にも一本勝ちをして柔道界を驚かせました。
また、2019年の11月に行われた大会で一敗するまで国際大会で48連勝という偉業を成し遂げたのです。
このような大会成績を見ると東京オリンピック代表は確実のように見えますが、阿部詩さんが戦っている重量の「女子52㎏級」は非常にライバルが多い枠なんです。
代表になるには、選考会を兼ねた国際大会で結果を残さなければなりませんでしたが、2020年に国際大会がほとんど中止になったため、なかなか内定をもらえませんでした。
しかし、2021年のグランドスラムという国際大会で阿部詩さんは全て一本勝ちで優勝し、見事内定を勝ち取ることに成功しました。
阿部詩の学歴は?
最後に阿部詩さんの学歴を現在からさかのぼってみていきましょう。
現在は、日本体育大学の3回生でスポーツ文化学部に所属しています。
入学式では、新入生代表として前に立ち宣誓もした経験もあるんですよ。
アスリートとしてはもちろん、学生生活も一生懸命取り組んでいるようですね。
ちなみに、今は卒業しましたが、兄の一二三さんも同じ日本体育大学で技を磨いていました。
兄と同じ学校に行ったのは小学校以来だったそうで、1年だけ重なっていたので同じ環境で柔道ができて嬉しかったとインタビューで応えていました。
兄妹の仲の良さがうかがえるエピソードですね。
阿部詩の出身高校は?
阿部詩さんは、通っていた須磨学園夙川中学校・高等学校からそのまま持ち上がりで高校へ進学しました。
夙川中学校・高等学校は、昔から柔道部が強く、全国高等学校柔道選手権では女子団体戦で何度も優勝した実績を持っています。
数々の優秀な柔道選手を輩出しており、阿部詩さんだけでなく、ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した杉本美香選手も夙川高校出身なんですよ。
阿部詩さんも、もちろん柔道部に所属しており、監督である松本純一郎さんのことは恩師と尊敬しているそうです。
松本監督は、「選手である前に模範となる人間であれ」という精神を大切にしており、部活動だけでなく規律や人としての在り方についても生徒たちに問いていたといいます。
松本監督のおかげで阿部詩さんは柔道家としてさらに成長を遂げたのですね。
阿部詩の出身中学校は?
阿部詩さんの出身中学校は兵庫県にある「学校法人夙川中学校」です。
ここは男女共学の私立校で、偏差値は65とかなりの進学校であるといえるでしょう。
また、夙川中学は中高一貫校なので、編入などしない限りは受験をしないでそのまま高校に上がります。
中学校の特色として、英語力や専門的な分野を伸ばす教育を重点的に取り組んでいるそうです。
そして、部活動も非常に盛んで、特に柔道、空手、陸上は全国大会に出場する選手をたくさん輩出しています。
阿部詩さんはスポーツ推薦枠で夙川中学校に入学しました。
阿部詩についてまとめ
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今回、阿部詩さんのことを調べてみて、阿部詩さんの柔道に対する情熱は素晴らしいものだと思いました。
また、勝利への執念も人一倍強く、柔道界の女王になりたいという意志の強さもひしひしと感じました。
これまで数々の大会で優勝を収めていますが、オリンピックはこれが初出場。
ずっと夢だった東京オリンピックの舞台では、目標である金メダルを獲得して見事52キロ級の女王として君臨してほしいものですね!
阿部詩さんが東京オリンピックで大暴れすることを期待しながら、私たちも全力で応援したいと思います。